
「事務職に転職したいけど、何から始めればいいの?」「履歴書ってどう書けばいいんだろう…」そんな悩みを抱えていませんか? この記事では、事務職への転職を考えているけれど、何から手をつければ良いのかわからない、特に事務職未経験の方に向けて、採用担当者の目に留まり、「ぜひ会ってみたい!」と思わせる履歴書を作成できるよう、ステップごとに丁寧に解説していきます。
事務職と一口に言っても、一般事務、営業事務、経理事務など、その種類は多岐にわたり、それぞれに求められるスキルや経験も異なります。この記事では、まず事務職の種類別の特徴と、それぞれの職種でどのようなスキルが求められるのかを詳しく解説します。その上で、未経験者でも自分の強みを最大限にアピールできる履歴書の書き方、自己PR、志望動機の作成方法を具体的にご紹介します。
さらに、履歴書を作成する上での基本的な注意点や、採用されるための秘訣、よくある疑問点とその解決策なども解説していきます。この記事を最後まで読んでいただければ、事務職未経験の方でも、自信を持って履歴書を作成し、憧れの事務職への第一歩を踏み出せるはずです。
事務職は、多くの企業で必要とされており、その安定性や働きやすさから、依然として人気の高い職種です。特に、未経験からでも比較的挑戦しやすい一般事務は、転職市場でも常に一定の求人があります。また、専門性を高められる経理事務や、営業部門をサポートする営業事務など、多様なキャリアパスがあるのも事務職の魅力の一つと言えるでしょう。
近年、働き方改革やテレワークの普及により、事務職の仕事内容も変化してきています。従来のOAスキルやコミュニケーション能力に加え、柔軟な対応力や問題解決能力、オンラインツールを活用した業務遂行能力なども求められるようになってきました。しかし、基本的なビジネスマナーやPCスキルがあれば、未経験でも十分に活躍できるチャンスは広がっています。
この記事を通じて、事務職への転職を目指す方々が、自身のスキルや経験を最大限に活かし、採用担当者の心に響く履歴書を作成できるようにしたいと思います。
1. 事務職の種類と求められるスキル

事務職と一口に言っても、その仕事内容は多岐にわたります。未経験から事務職への転職を目指す方や、更なるスキルアップを目指す経験者の方にとって、どのような事務職の種類があり、それぞれにどんなスキルが求められるのかを理解することは非常に重要です。
この記事では、代表的な事務職の種類と、それぞれの仕事内容、求められるスキル、そして未経験者や経験者が履歴書でどのようにアピールすれば良いのかを具体的に解説します。事務職への転職を成功させるための第一歩として、ぜひこの記事を参考にしてください。
1-1. 一般事務:幅広い業務を担う、事務職の基本
一般事務は、会社運営を円滑に進めるための基本的な事務作業全般を担う職種です。書類作成、データ入力、電話応対、来客対応など、業務内容は多岐にわたります。中小企業では、経理や人事などの業務も兼任することがあります。
一般事務の主な仕事内容
- 書類作成・管理: 見積書、請求書、契約書、社内文書など、様々な書類の作成、整理、保管を行います。WordやExcelなどの基本的なPCスキルが必須です。
- データ入力: 売上データ、顧客情報、経費データなどをPCに入力します。正確かつ迅速な入力作業が求められます。
- 電話応対・来客対応: 社内外からの電話に対応し、来客を応接室へ案内したり、お茶出しをしたりします。会社の顔としての役割も担います。
- 備品管理・発注: 文房具やコピー用紙などの備品を管理し、必要に応じて発注します。
- 郵便物・宅配便の対応: 郵便物や宅配便の受け取り、発送を行います。
- その他庶務: ファイリング、コピー、シュレッダーなど、オフィス内の様々な庶務を行います。
一般事務に求められるスキル
- 基本的なPCスキル: Word、Excel、PowerPointなどの基本的な操作ができること。特にExcelは、データ入力や集計、グラフ作成など、様々な場面で使用します。
- コミュニケーション能力: 社内外の人と円滑にコミュニケーションをとる能力。電話応対や来客対応など、人と接する機会が多いため、丁寧でわかりやすい言葉遣いが求められます。
- ビジネスマナー: 電話応対や来客対応、メールの書き方など、社会人としての基本的なマナーを身につけていること。
- 事務処理能力: 正確かつ迅速に事務作業をこなす能力。複数の業務を同時並行で進めることも多いため、優先順位をつけて効率的に業務を進める能力も必要です。
- 柔軟性・対応力: 突発的な業務やイレギュラーな事態にも、臨機応変に対応できる柔軟性。
未経験者が履歴書でアピールするポイント
未経験から一般事務を目指す場合、これまでの経験の中で事務職に活かせるスキルをアピールすることが重要です。例えば、販売職の経験がある方は、お客様とのコミュニケーション能力や、売上データを管理していた経験などをアピールできます。
- PCスキル: WordやExcelの資格を取得したり、独学で勉強したりして、基本的なPCスキルを身につけていることをアピールしましょう。MOS資格などを取得している場合は、具体的に記載すると効果的です。
- コミュニケーション能力: アルバイトやボランティア活動など、人と接する経験を通して培ったコミュニケーション能力を具体的に説明しましょう。どのような場面で、どのようにコミュニケーション能力を発揮したのかを具体的に記載することで、採用担当者もイメージしやすくなります。
- 事務処理能力: 学生時代の委員会活動やサークル活動で、資料作成やデータ管理を担当した経験があれば、積極的にアピールしましょう。資料作成の際に工夫した点や、データ管理で意識していたことなどを具体的に記載することで、事務処理能力の高さをアピールできます。
- 学ぶ意欲: 未経験であることを謙虚に受け止め、積極的に業務を学び、貢献していきたいという意欲を伝えましょう。入社後の研修制度やOJTなどを通して、早期に戦力となれるように努力する姿勢を示すことが重要です。
経験者が履歴書でアピールするポイント
一般事務の経験がある方は、これまでの実績を具体的に示すことで、即戦力として活躍できることをアピールしましょう。
- 業務実績: 担当した業務内容や、業務を通じて得られた成果を具体的に記載しましょう。例えば、「〇〇システムの導入により、業務効率を〇〇%向上させた」「〇〇という業務フローを改善し、残業時間を月〇〇時間削減した」など、数字を用いて説明すると説得力が増します。
- スキル: Word、Excel、PowerPointなどのPCスキルに加え、特定の業務ソフトの使用経験や、語学力など、アピールできるスキルがあれば積極的に記載しましょう。例えば、営業事務の経験がある場合は、受発注システムの使用経験や、顧客管理システムの知識などをアピールできます。
- マネジメント経験: チームリーダーや教育係の経験があれば、マネジメント能力もアピールポイントになります。チームをまとめる際に意識していたことや、メンバーの育成で工夫したことなどを具体的に記載しましょう。
1-2. 営業事務:営業活動をサポートする、縁の下の力持ち
営業事務は、営業担当者が営業活動に専念できるよう、様々な事務作業を通じてサポートする職種です。見積書や契約書の作成、受発注処理、顧客管理など、営業活動に関わる幅広い業務を担当します。
営業事務の主な仕事内容
- 見積書・契約書作成: 営業担当者の指示に基づき、見積書や契約書を作成します。正確かつ迅速な対応が求められます。
- 受発注処理: 顧客からの注文を受け付け、社内のシステムに入力し、納期管理を行います。
- 顧客管理: 顧客情報をデータベースに入力し、管理します。
- 売上データ集計・分析: 売上データを集計し、営業担当者に提供します。Excelなどのデータ分析ツールを使用することもあります。
- 資料作成: 営業資料やプレゼンテーション資料を作成します。PowerPointなどのスキルが求められます。
- 電話応対・来客対応: 営業担当者にかかってきた電話に対応したり、来客を応接室へ案内したりします。
営業事務に求められるスキル
- 基本的なPCスキル: Word、Excel、PowerPointなどの基本的な操作ができること。特にExcelは、データ集計や分析に頻繁に使用します。
- コミュニケーション能力: 営業担当者や顧客との円滑なコミュニケーションをとる能力。
- 事務処理能力: 正確かつ迅速に事務作業をこなす能力。複数の業務を同時並行で進めることも多いため、優先順位をつけて効率的に業務を進める能力も必要です。
- ビジネスマナー: 電話応対や来客対応、メールの書き方など、社会人としての基本的なマナーを身につけていること。
- 営業に関する知識: 営業の流れや専門用語などを理解していると、よりスムーズに業務を進めることができます。
- 顧客対応力: 顧客からの問い合わせに対応したり、クレーム処理を行ったりすることもあります。
未経験者が履歴書でアピールするポイント
未経験から営業事務を目指す場合、コミュニケーション能力や事務処理能力に加え、営業活動をサポートしたいという意欲をアピールすることが重要です。
- コミュニケーション能力: アルバイトやサークル活動など、人と接する経験を通して培ったコミュニケーション能力を具体的に説明しましょう。例えば、接客業のアルバイト経験がある場合は、お客様とのコミュニケーションで心がけていたことや、お客様のニーズを引き出すために工夫したことなどを具体的に記載しましょう。
- 事務処理能力: 学生時代の委員会活動やアルバイトで、資料作成やデータ管理を担当した経験があれば、積極的にアピールしましょう。資料作成の際に工夫した点や、データ管理で意識していたことなどを具体的に記載することで、事務処理能力の高さをアピールできます。
- 営業への関心: 営業という仕事に興味があること、営業担当者をサポートすることで会社の業績に貢献したいという意欲を伝えましょう。営業に関する書籍を読んだり、セミナーに参加したりした経験があれば、それらもアピールポイントになります。
- PCスキル: WordやExcelの資格を取得したり、独学で勉強したりして、基本的なPCスキルを身につけていることをアピールしましょう。MOS資格などを取得している場合は、具体的に記載すると効果的です。
経験者が履歴書でアピールするポイント
営業事務の経験がある方は、これまでの実績を具体的に示すことで、即戦力として活躍できることをアピールしましょう。
- 業務実績: 担当した業務内容や、業務を通じて得られた成果を具体的に記載しましょう。例えば、「受発注システムを導入し、業務効率を〇〇%向上させた」「顧客満足度を〇〇%向上させた」「営業担当者の売上目標達成に貢献した」など、数字を用いて説明すると説得力が増します。
1-3.経理事務:お金の流れを管理するスペシャリスト
経理事務は、伝票整理、帳簿付け、給与計算、決算業務など、会社のお金の流れを管理する仕事です。簿記の知識や会計ソフトの操作スキルに加え、数字に対する正確性や責任感が求められます。Excelを使ったデータ分析能力も、近年重要視されています。
経理事務の主な仕事内容
- 日次業務: 仕訳入力(会計ソフトを使用)、現金出納の管理、請求書や領収書の処理を行います。
- 月次業務: 月次決算の補助業務、勘定科目の残高確認、銀行口座の入出金管理と照合を行います。
- 年次業務: 年次決算の準備・補助、税務申告書の作成サポート(法人税、消費税など)、会計監査の対応を行います。
- その他の業務: 社内経費精算のチェック、予算管理や資金繰り表の作成補助、社内外との調整や問い合わせ対応、各種書類のファイリング・保管などを行います。
経理事務に求められるスキル
- 基本的なPCスキル: Word、Excel、PowerPointなどのオフィスソフトの基本的な操作ができること。特にExcelは、データ集計や分析に頻繁に使用するので関数や表計算を行えることが望ましいです。
- コミュニケーション能力: 社内外との円滑な調整や問い合わせ対応スキルが挙げられます。また、書類やデータの正確な説明力も必要です。
- 事務処理能力: 正確かつ迅速に数値やデータを扱える能力が重要です。正確性を保つ必要があるため、細かいミスを防ぐことのできる確認力も必須です。
- 時間管理能力: 月次・年次決算などの納期や締め切りを守るスキルです。
- 柔軟性・対応力: 急な業務変更や追加業務へ即座に対応できること、新しいシステムやツールへ適応できる能力です。
- 分析力・問題解決力: データ分析や課題発見スキル、また業務効率化のための改善点の提案力があると望ましいです。
- チームワーク: 他部署との連携やチーム内での協力姿勢が業務を遂行するうえで重要です。
未経験者が履歴書でアピールするポイント
未経験から経理事務を目指す場合、コミュニケーション能力や事務処理能力に加え、新しい環境やツールに対する適応力をアピールすることが重要です。
- コミュニケーション能力: アルバイト・サークル活動などの中で人と接する経験を取り上げ具体的に説明しましょう。経理事務は社内外に向けて説明や報告を行う機会が多いです。例えば、商品説明を伴う接客業のアルバイト経験がある場合は、お客様へ商品説明を行う際に工夫した点や、お客様のニーズを感じ取るために注視していたポイントなどをアピールすると良いでしょう。
- 事務処理能力: 委員会活動やアルバイト、前職などで、資料作成やデータ管理を担当した経験があれば、具体的なエピソードをアピールしましょう。またデータ管理を行ううえで自身の工夫により削減できた時間などを数値としてアピールすると良いでしょう。
- 適応力: 環境やツールなど、自身が新しいこと・ものに対して前向きに取り組む姿勢を具体的な経験をまじえて説明しましょう。
経験者が履歴書でアピールするポイント
経理事務の経験がある方は、これまでの実績を具体的に示すことで、即戦力として活躍できることをアピールしましょう。
- 業務実績: 担当した業務内容や、業務を通じて得られた成果を具体的に記載しましょう。経理事務では日次業務・月次業務・年次業務のうちどこまで携わっていたかにより実績の評価が大きく変わります。
- 業務効率化: 仕事量の多い経理業務において、自身の工夫により業務効率化を達成した経験は重要です。業務効率化の実績があれば具体的な短縮時間や工数など数値を用いて実績をアピールすると効果的です。
1-4.その他の専門事務:医療事務、学校事務など
それぞれの専門分野に関する知識や資格が求められる場合があります。
2. 履歴書の基本項目をマスターしよう
履歴書には、氏名や住所などの基本情報から、学歴、職歴、自己PRなど、様々な項目があります。それぞれの項目について、書き方のポイントと注意点を確認しましょう。
2-1. 基本情報:正確かつ丁寧に記入しよう
氏名、生年月日、現住所、連絡先などの基本情報は、誤字脱字がないように正確に記入しましょう。特に連絡先は、確実に連絡が取れる電話番号とメールアドレスを記入することが重要です。メールアドレスは、ビジネスシーンにふさわしいものを使用しましょう。
2-2. 学歴:最終学歴から順に記入しよう
学歴は、最終学歴から順に、学校名、学部・学科名、卒業年月を記入します。中退の場合は、「中途退学」と明記しましょう。学校名や学部・学科名は、略さずに正式名称で記入します。
2-3. 職歴:アルバイト経験もアピール材料に
職歴は、会社名、所属部署、役職、在籍期間、業務内容を記入します。正社員としての職歴がない場合は、アルバイトや派遣社員としての経験も記入しましょう。その際、事務職に関連する業務経験があれば、積極的にアピールすることが大切です。具体的な業務内容や、そこで得られたスキルを記載することで、採用担当者にあなたのポテンシャルを伝えることができます。
例:
- アルバイト先でのデータ入力、書類整理、電話応対、顧客対応などの経験
- 派遣社員として、営業部門での事務サポート業務(見積書作成、受発注処理など)を担当した経験
2-4. 免許・資格:取得済みのものを全て記入しよう
運転免許や簿記検定など、取得済みの免許や資格は全て記入しましょう。事務職に役立つ資格があれば、積極的にアピールすることができます。現在勉強中の資格があれば、「〇〇取得に向けて勉強中」と記載することで、学習意欲をアピールできます。
例:
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 日商簿記検定
- 秘書検定
- TOEIC(ビジネス英語能力テスト)
2-5. 自己PR:未経験でも強みをアピールしよう
自己PRは、あなたの強みやスキル、経験を採用担当者にアピールする重要な項目です。事務職未経験の場合は、これまでの経験から事務職に活かせる強みを見つけ、具体的に伝えましょう。自己PRは、結論を最初に述べ、具体的なエピソードを交えながら、あなたの強みがどのように事務職で活かせるのかを説明する構成にすると、採用担当者に伝わりやすくなります。
例:
- 販売職での接客経験から培った、相手のニーズを的確に把握し、適切な対応をするコミュニケーション能力
- チームワークを重視し、周囲と協力して目標達成に向けて努力できる協調性
- 新しい環境や業務にも積極的に取り組むことができる学習意欲
- PCスキル(Word、Excel、PowerPointなど)の習得に向けた自主的な学習
- 事務職に役立つ資格取得に向けた勉強(簿記、MOSなど)
事務職の志望動機の詳しい書き方について知りたい方はこちら
未経験から事務職へ!採用される履歴書・職務経歴書と志望動機の書き方【例文付き】
3. 事務未経験者が採用されるための履歴書作成術
事務未経験者が書類選考を通過するためには、履歴書で自分の強みやポテンシャルを効果的にアピールする必要があります。ここでは、事務未経験者が採用されるための履歴書作成術を紹介します。
3-1. 志望動機:なぜ事務職なのかを明確に伝えよう
なぜ事務職を目指すのか、その理由を具体的に伝えましょう。事務職への興味や熱意だけでなく、これまでの経験やスキルをどのように活かせるのかを明確にすることが重要です。企業研究を行い、その企業が求める人物像とあなたの強みを結びつけることで、採用担当者に「この会社で活躍してくれそうだ」と思わせることができます。
例:
- 「販売職としてお客様と接する中で、より裏方から会社を支える仕事に興味を持つようになりました。これまでの接客経験で培ったコミュニケーション能力や、お客様のニーズを的確に把握する力を活かし、事務職として貢献したいと考えています。貴社の企業理念である『〇〇』に共感し、社員一人ひとりを大切にする社風の中で、私も一員として貢献したいと思い、志望いたしました。」
- 「細かい作業や数字を扱うことが得意で、正確かつ迅速に業務をこなすことができます。この強みを活かし、経理事務として会社の経営を支える一員になりたいと考えています。貴社の事業内容である〇〇に興味があり、経理の立場から事業の成長をサポートしたいと考えています。」
3-2. 自己PR:ポータブルスキルをアピールしよう
事務職未経験でも、これまでの経験から事務職に活かせるスキル(ポータブルスキル)は必ずあるはずです。コミュニケーション能力、問題解決能力、計画力、学習意欲など、あなたの強みを具体的にアピールしましょう。自己PRでは、具体的なエピソードを交えながら、あなたの強みがどのように事務職で活かせるのかを説明することが重要です。
例:
- 「販売職として、お客様のニーズを的確に把握し、最適な商品をご提案してきました。この経験から培ったコミュニケーション能力と傾聴力を活かし、事務職として社内外との円滑なコミュニケーションを図り、業務を円滑に進めたいと考えています。また、販売目標達成に向けて、計画的に業務に取り組むことで、目標達成能力も身につけました。」
- 「アルバイトでリーダーを務め、チームメンバーと協力して目標達成に向けて努力してきました。この経験から、チームワークを重視し、周囲と協力して業務を進めることの大切さを学びました。事務職としても、チームの一員として貢献し、周囲と協力しながら、効率的に業務を進めていきたいと考えています。また、アルバイトリーダーとして、新人教育を担当した経験から、人に分かりやすく説明する能力も身につけました。」
3-3. 職務経歴:事務に関連する経験を強調しよう
正社員としての事務経験がなくても、アルバイトやボランティア活動などで事務に関連する経験があれば、積極的にアピールしましょう。どのような業務を担当し、どのような成果を上げたのかを具体的に記述することが重要です。事務経験がない場合は、これまでの業務経験から事務職に活かせるスキルを抽出し、アピールすることも可能です。
例:
- 「大学のサークルで会計係を担当し、会費の管理や会計報告書の作成を行いました。WordやExcelを使って資料を作成するスキルを身につけました。また、会計報告書を作成する中で、数字の正確性や期日を守ることの重要性を学びました。」
- 「アルバイト先の飲食店で、売上データの入力や在庫管理を担当しました。数字を扱う業務を通じて、正確性と効率性を両立させることの大切さを学びました。また、在庫管理では、発注のタイミングや数量を適切に判断する能力も身につけました。」
職種別!履歴書・職務経歴書の効果的なアピール例文集

履歴書や職務経歴書を作成する際、自分の強みをどのようにアピールすれば採用担当者に響くのか悩む方も多いでしょう。ここでは、事務職の中でも代表的な3つの職種(一般事務、営業事務、経理事務)に焦点を当て、未経験者と経験者それぞれに向けたアピール例文を紹介します。これらの例文を参考に、あなたの個性やスキルが最大限に伝わる履歴書を作成しましょう。
4-1. 一般事務のアピール例文
一般事務は、幅広い業務をこなし、会社の潤滑油となる重要なポジションです。未経験者と経験者、それぞれの立場から効果的なアピール例文を紹介します。
4-1-1. 未経験者の場合
未経験者は、これまでの経験で培ったコミュニケーション能力やPCスキル、業務へのキャッチアップ能力などをアピールすることが重要です。
例文1:コミュニケーション能力を活かしたい
- 私は、3年間販売職としてお客様と接する中で、高いコミュニケーション能力と傾聴力を培ってきました。お客様のニーズを的確に把握し、最適な提案をすることで、売上目標の達成に貢献してきました。この経験を活かし、事務職として社内外の関係者と円滑なコミュニケーションを図り、業務をスムーズに進めたいと考えています。また、Word、Excelの基本操作に加え、PowerPointでの資料作成も可能です。短期間で業務に必要なスキルを習得し、即戦力として貢献できるよう努めます。
例文2:PCスキルと学習意欲をアピール
- 事務職は未経験ですが、WordやExcelの基本操作は問題なく行えます。また、独学でPowerPointの資料作成スキルも習得しました。前職のアルバイトでは、データ入力や資料作成の補助業務を経験し、事務処理能力の基礎を身につけました。新しい環境でも、持ち前の学習意欲と吸収力で、いち早く業務に必要な知識やスキルを習得し、会社の業務効率化に貢献したいと考えています。
例文3:丁寧な対応と事務処理能力をアピール
- 私は、接客業で培った丁寧な言葉遣いや、相手に寄り添う姿勢を活かして、会社の顔として来客対応や電話応対を的確に行いたいと考えています。また、細かい作業も集中して取り組むことが得意で、正確かつ迅速な事務処理を行う自信があります。未経験ではありますが、事務職に必要なスキルを積極的に学び、一日も早く会社の戦力となれるよう努力します。
4-1-2. 経験者の場合
経験者は、これまでの実務経験や実績を具体的に示すことで、即戦力としてのアピールが可能です。
例文1:幅広い業務経験と柔軟性をアピール
- 5年間、一般事務として勤務し、書類作成、データ入力、電話応対、来客対応など、幅広い業務を経験しています。月間平均100件の書類作成、1日平均50件のデータ入力を行い、正確かつ迅速な事務処理能力を身につけました。また、複数の部署のサポート業務を経験したことで、各部署のニーズに合わせた柔軟な対応が可能です。これまでの経験を活かし、貴社の業務効率化に貢献したいと考えています。
例文2:業務効率化の実績をアピール
- 3年間、一般事務として勤務し、主に受発注業務、請求書処理、顧客データ管理を担当してきました。業務効率化のために、Excelマクロを活用した自動化ツールを開発し、月間〇時間の業務時間削減に貢献しました。また、チーム内の業務分担を見直し、各自のスキルや経験を活かせる体制を構築することで、チーム全体の生産性向上に貢献しました。
例文3:コミュニケーション能力と調整能力をアピール
- 5年間、従業員50名規模の企業で一般事務として勤務し、総務、人事、経理など、幅広い部署のサポート業務を担当してきました。各部署との連携を密に行い、円滑なコミュニケーションを図ることで、業務をスムーズに進めることができました。また、社内イベントの企画・運営にも携わり、関係各所との調整やスケジュール管理など、事務処理能力以外のスキルも磨いてきました。
4-2. 営業事務のアピール例文
営業事務は、営業担当者をサポートし、顧客との信頼関係構築にも貢献する重要な役割を担います。ここでは、未経験者と経験者それぞれのアピール例文を紹介します。
4-2-1. 未経験者の場合
未経験者は、コミュニケーション能力や調整能力、営業に関する知識や関心をアピールすることが効果的です。
例文1:顧客対応能力とPCスキルをアピール
- 販売職で培った顧客対応能力を活かし、お客様からの問い合わせに迅速かつ丁寧に対応します。また、Word、Excelのスキルに加え、受発注システムの使用経験があります。正確な事務処理で営業担当者をサポートし、顧客満足度向上に貢献したいと考えています。営業事務は未経験ですが、持ち前の学習意欲と積極性で、一日も早く業務に必要な知識を習得し、チームに貢献できるよう努めます。
例文2:調整能力とマルチタスク能力をアピール
- 私は、イベントスタッフのアルバイトで、関係各所との調整やスケジュール管理、当日の運営など、マルチタスクをこなす経験を積んできました。この経験を活かし、営業事務として、納期管理やスケジュール調整など、複数の業務を同時並行で進めることに貢献したいと考えています。また、営業に関する知識を深めるため、ビジネス書や業界ニュースなどを積極的に読んでいます。
例文3:営業への関心とサポート意欲をアピール
- 営業事務の仕事に興味を持ったのは、お客様と直接関わる仕事がしたいという思いと、営業担当者をサポートすることで会社の売上に貢献したいという思いがあるからです。私は、学生時代に営業のインターンシップを経験し、営業の仕事の面白さと難しさを肌で感じました。この経験を活かし、営業担当者がより営業活動に集中できるような環境を整え、チームとして目標達成に貢献したいと考えています。
4-2-2. 経験者の場合
経験者は、これまでの営業事務としての実務経験や実績を具体的に示すことで、即戦力としてのアピールが可能です。
例文1:営業サポート業務全般の経験をアピール
- 3年間、営業事務として勤務し、見積書作成、受発注処理、納期管理、顧客対応など、営業サポート業務全般を経験しています。年間100件の見積書作成、月間50件の受発注処理を行い、営業担当者の売上目標達成に貢献しました。また、顧客満足度向上に貢献するため、電話応対やメール対応の品質向上に取り組みました。これまでの経験と実績を活かし、貴社の営業部門に貢献したいと考えています。
例文2:問題解決能力と改善提案能力をアピール
- 5年間、営業事務として勤務し、受発注業務の効率化、顧客対応の改善、営業資料の作成など、幅広い業務を担当してきました。業務の中で発生した問題を分析し、改善策を提案することで、業務効率を15%向上させました。また、顧客からのクレーム対応にも積極的に取り組み、顧客満足度向上に貢献しました。
例文3:英語力と海外営業サポート経験をアピール
- 3年間、外資系企業で営業事務として勤務し、海外顧客とのやり取りや輸出入関連業務を担当してきました。英語でのビジネスコミュニケーション能力に自信があり、TOEICは850点です。海外営業担当者のサポートとして、契約書作成、通関手続き、海外出張手配などを行い、海外売上拡大に貢献しました。
4-3. 経理事務のアピール例文
経理事務は、企業のお金に関する業務を担い、正確性と専門性が求められる職種です。ここでは、未経験者と経験者それぞれのアピール例文を紹介します。
4-3-1. 未経験者の場合
未経験者は、簿記の知識やPCスキル、数字に対する強さ、正確性などをアピールすることが重要です。
例文1:簿記の知識と学習意欲をアピール
- 簿記3級を取得しており、会計の基礎知識があります。経理事務の業務に携わりながら、専門性を高めていきたいと考えています。Excelの関数やマクロを活用し、データ集計や分析を効率化できます。数字に強く、正確な事務処理が得意です。経理事務の経験はありませんが、責任感が強く、細かい作業も丁寧にこなすことができます。
例文1:数字に対する強さとPCスキルをアピール
- 大学で統計学を専攻し、数字を扱うことに慣れています。また、ExcelやAccessなどのPCスキルも高く、データ分析や資料作成を得意としています。これらのスキルを活かし、経理事務として、正確かつ効率的な業務処理に貢献したいと考えています。経理の知識はこれから身につけていく必要がありますが、大学時代の経験を下地に早期に知識を吸収し即戦力として活躍することができます。
4-3-2. 経験者の場合
経験者は、これまでの営業事務としての実務経験や実績を具体的に示すことで、即戦力としてのアピールが可能です。
例文1:幅広い業務経験をアピール
- 私は、3年間経理事務として勤務し、日次業務から月次業務、年次業務まで経理全般を網羅的に経験し実績を積んでいます。全5部署から成る社内の出納を3人で管理し、月に100件の処理と場合に応じて担当者と内容のすり合わせを行いました。各申請の締め切りや変更点をこまめにアナウンスした結果、年度をまたいだ貸倒等を発生することなく、会社の健全な経営に貢献しました。
例文1:業務効率化をアピール
- 私は、5年間経理事務として勤務し、日次業務、月次業務、年次業務、その他社内外とのコミュニケーション等経理として概ね全ての業務を経験しました。その中で記録のほとんどをExcelで手動入力をしていたために、膨大な時間とミスの頻発が起きていることに気がつきました。数ある業務効率化ツールの中から比較検討したものを導入し、その後の社内への周知と使い方の研修を行った結果、経理全体で30%の業務時間の削減に成功しました。
5. 履歴書提出前の最終チェック

履歴書を書き終えたら、提出前に最終チェックを行い、完璧な状態で提出できるようにしましょう。ここでは、特に注意すべき点と、見落としがちなポイントを詳しく解説します。
5-1. 誤字脱字・記入漏れの確認
誤字脱字や記入漏れは、あなたの印象を大きく損ねるだけでなく、「注意力散漫」「仕事も雑なのでは」といったマイナス評価につながる可能性があります。せっかく魅力的な経歴やスキルを持っていても、書類の不備で不採用になるのは非常にもったいないことです。
パソコンで作成した場合でも、誤字脱字は起こり得ます。作成後すぐに確認するのではなく、時間をおいてから見直したり、声に出して読み返したりすると、誤りに気づきやすくなります。また、以下の方法も活用すると効果的です。
- WordやGoogleドキュメントの校正機能: 誤字脱字だけでなく、文法的な誤りや不自然な表現もチェックできます。
- 音読: 声に出して読むことで、目で見るだけでは気づかない誤りを発見できます。
- 第三者によるチェック: 家族や友人、転職エージェントなど、第三者に添削を依頼することで、客観的な視点から誤字脱字や改善点を見つけることができます。特に、事務職経験者や文章の校正に慣れている人に依頼すると、より質の高いチェックが期待できます。
誤字脱字のチェックと同時に、以下の点も確認しましょう。
- 日付: 提出日または郵送日を記載します。西暦・和暦どちらでも構いませんが、履歴書全体で統一しましょう。
- 氏名・連絡先: 氏名、フリガナ、住所、電話番号、メールアドレスが正確に記載されているか確認します。特にメールアドレスは、普段から使用しているもので、かつビジネスシーンにふさわしいものを選びましょう。
- 学歴・職歴: 学校名や会社名、在籍期間などが正確に記載されているか確認します。省略せずに正式名称で記載しましょう。
- 資格・免許: 取得年月や正式名称を正確に記載します。
これらの情報を確認する際は、過去の書類や証明書などと照らし合わせることをおすすめします。
5-2. 写真の貼り付けと全体のバランス
履歴書に貼る写真は、あなたの第一印象を左右する重要な要素です。3ヶ月以内に撮影したもので、かつ、あなたの雰囲気がよく表れている写真を選びましょう。
- 写真の服装: 事務職に応募する場合は、スーツやジャケットなど、ビジネスシーンにふさわしい服装が基本です。清潔感のある服装を心がけましょう。
- 写真の表情: 笑顔で、明るい印象を与える写真を選びましょう。ただし、歯を見せて笑う必要はありません。自然な微笑みがベストです。
- 写真のサイズ・背景: 履歴書の指定サイズに合わせ、背景は無地または単色のものを選びましょう。
- 写真の貼り方: 写真は、剥がれないようにしっかりと貼り付けましょう。写真の裏面に氏名を記入しておくと、万が一剥がれた場合にも誰の写真か判別できます。
写真の貼り付けが終わったら、履歴書全体のバランスを確認しましょう。文字の大きさやフォント、行間、余白などが適切であるか、読みやすいレイアウトになっているかなどをチェックします。特に、自己PRや志望動機など、アピールしたい部分は、適度に改行を入れたり、強調したい部分を太字にしたりするなど、読みやすさを意識して作成しましょう。
5-3. 第三者に添削を依頼する
自分で作成した履歴書は、どうしても客観的に見ることが難しく、誤りや改善点に気づきにくいものです。そのため、提出前に第三者に添削を依頼することをおすすめします。
- 友人や家族: 身近な存在であり、気軽に依頼しやすいでしょう。ただし、事務職の経験がない場合は、専門的なアドバイスは難しいかもしれません。
- 転職エージェント: 転職のプロであり、客観的な視点から、あなたの強みや改善点を的確にアドバイスしてくれます。また、応募企業の求める人物像に合わせて、履歴書の内容をブラッシュアップしてくれます。
- 大学や専門学校のキャリアセンター: 卒業生であれば、無料で履歴書の添削やキャリア相談に応じてくれる場合があります。
まとめ

この記事では、事務職への転職を目指す未経験者と経験者それぞれに向けて、履歴書と職務経歴書の作成方法を詳しく解説しました。未経験者の方は、まず事務職の種類と特徴を理解し、自分に合った職種を見つけることから始めましょう。そして、事務職に活かせるスキルや経験、仕事への意欲を洗い出し、履歴書で具体的にアピールすることが重要です。PCスキルやコミュニケーション能力、事務処理能力など、これまでの経験を通して培ってきたスキルは必ずあるはずです。それらを事務職にどのように活かせるのかを明確に伝えましょう。また、未経験者ならではの視点や熱意を伝えることで、採用担当者の心に響く履歴書を作成することができます。
一方、経験者の方は、これまでの実務経験や実績を具体的にアピールすることが重要です。特に経理事務のような専門性の高い職種では、簿記の資格や経理の実務経験、数字で表せる成果などを積極的にアピールしましょう。また、経験が浅い場合でも、学習意欲や数字に対する強さ、これまでの経験で培った事務処理能力などをアピールすることで、採用担当者にポテンシャルを伝えることができます。
履歴書作成の際は、共通の注意点として、誤字脱字がないか、丁寧な字で書かれているか、内容に矛盾がないかなどを確認しましょう。また、企業が求める人物像を事前に把握し、自分の強みや経験が企業のニーズと合致することをアピールすることも重要です。この記事で紹介した例文やポイントを参考に、自分だけのオリジナル履歴書を作成し、自信を持って転職活動に臨んでください。事務職への転職は、あなたのキャリアにとって大きな一歩となるはずです。この記事が、あなたの転職活動を成功に導くための一助となれば幸いです。