【採用担当も納得!】公務員試験の履歴書で差をつける!書き方・例文・注意点まとめ

【採用担当も納得!】公務員試験の履歴書で差をつける!書き方・例文・注意点まとめ

公務員試験の履歴書は、あなたの第一印象を左右する大切な書類です。どんなことを書けばいいのか、他の受験者とどう差別化すればいいのかと悩んでいませんか?履歴書は、単にあなたの経歴を伝えるだけでなく、あなたの熱意や公務員としての適性をアピールできる絶好の機会です。

この記事では、採用担当者の視点から、履歴書を作成するうえでの重要ポイントをわかりやすく解説します。基本の書き方から、心に響く志望動機の例文、絶対に避けたい注意点まで情報満載です。この記事を読めば、自信を持って履歴書作成に取り組み、他の応募者と差をつけることができるでしょう。

1. 公務員試験の履歴書はココが違う!基本の書き方をマスター

公務員試験の履歴書は、一般企業の履歴書と少し違う点があります。ここでは、公務員試験の履歴書の基本として、民間企業の履歴書との違いから書き方まで、丁寧に解説していきます。

公務員試験の履歴書は3種類

民間企業で履歴書と呼ばれている書類を、公務員試験では3つの書類にわけて、各場面に応じて活用しています。

  • 履歴書:公務員試験の場合は、基本情報や志望動機を記載する書類として用いられます。応募者に関する情報は基本的にここに載っているものとして扱われる基礎的書類です。
  • エントリーシート(ES):自己PRやガクチカなど、自身の強みをアピールするための書類として扱われます。面接官はエントリーシートを通じて個性を読み取ります。
  • 面接カード:面接の際に提出する書類です。記載内容は、基本的に履歴書とエントリーシートの情報が合わさったような内容です。選考結果を左右する資料ではありませんが、面接カードをもとに質問内容を決めるので、面接の指標を決める資料と言えます。

公務員と民間の履歴書の違い

民間企業の選考のおける履歴書は、まず面接前の書類選考の判断材料として用いられ、それ以降は面接のベースとして引き続き活用されます。一方で公務員試験における履歴書は、基本的に面接のベース資料として用いられます。これは、公務員試験の構造上、応募後はまず筆記試験を行い、それを通過した後に面接が行われるためです。

このように公務員と民間の選考では、履歴書に対する用途が異なっています。そのため、履歴書を書く際に気をつけるべきポイントも異なります。

公務員の履歴書を作成するポイント

公務員試験において、履歴書は基本的に面接のベース資料として活用されます。つまり、面接官の質問内容は履歴書の内容を参照に決められるのです。面接で有意義な質問を受け、十分にアピールできるように以下の点に気をつけて履歴書を作成しましょう。

  • 読みやすさ:手書きの場合は字、パソコン作成の場合はフォーマットの体裁を整えましょう。読みにくいとネガティブな印象を抱かせてしまい、内容も正しく伝わりません。
  • 一貫性:履歴書にはいくつも項目がありますが、すべての内容で主張や価値観、希望する内容を統一し矛盾が生じないようにします。
  • 具体性:過去の経験を語る際は具体的に述べましょう。特に志望動機や自己PRの際はそうすることで説得力が増します。

2. 公務員試験の基本の書き方をマスター

履歴書の書き方において、公務員と民間企業の間に大きな差はありません。ですが、公務員ならではの注意点や気をつけるべきマナーが存在します。

履歴書のフォーマットを確認

公務員の履歴書のフォーマットは、自治体や職種によって指定されている場合があります。
必ず募集要項を確認し、指定されたフォーマットを使用してください。指定がない場合は、市販の履歴書でも構いませんが、記入欄が多く、自己PRや志望動機を詳しく書けるものを選ぶのがおすすめです。
また、応募ポジションによっては、手書きによる作成が指定されていることもあるので注意しましょう。

各項目の丁寧な記入

履歴書の各項目は丁寧に、正確に記入しましょう。

  • 氏名・生年月日: 楷書で丁寧に記入します。
  • 住所: 現住所を正確に記入します。
  • 連絡先: 日中に連絡がつきやすい電話番号とメールアドレスを記入しましょう。
  • 学歴: 中学校卒業以降の学歴を、学校名・学部名・学科名・入学年月・卒業年月を正確に記入します。
  • 職務経歴: 基本的に正社員経験を記入します。会社名・所属部署・役職と業務内容を簡単に記入します。
  • 資格・免許: 公務員の業務に役立つ資格や免許を優先的に記入しましょう。普通自動車運転免許、TOEIC、簿記などはどのポジションでも活用できます。
  • 趣味・特技: あなたの人となりを伝える項目です。読書、ボランティア活動、スポーツなど、面接の中で話を膨らませやすいものを記載しましょう。
  • 自己PR: 自分の強みや経験をアピールする重要な項目です。詳細は後述します。
  • 志望動機: なぜ公務員を目指すのか、なぜその自治体・職種を選んだのかを具体的に記入します。詳細は後述します。

ポイント:

  • 年の記載方法を統一:生年月日や学歴、職歴などで年を記載する場面があります。すべて西暦か和暦のどちらかに統一しましょう。
  • アルバイト経験は基本的に記載しない:公務員に活かせそうなアルバイト内容だったり、長期間にわたって取り組んだアルバイトであれば記載するとアピールにつながります。

写真は第一印象を決める重要ポイント

履歴書に貼る写真は、第一印象を大きく左右します。清潔感があり、誠実な印象を与える写真を選びましょう。スピード写真でも構いませんが、可能であれば写真館でプロに撮影してもらうのがおすすめです。また撮影後、写真データをもらっておくと、他の選考でも使い回せるので便利です。
写真を撮る際のポイントを紹介します。

  • 背景:無地にします。白、水色、うすい灰色あたりが無難です。
  • 服装:スーツあるいはオフィスカジュアルにします。黒、グレー、紺などにし派手な色は控えます。
  • 髪型:前髪が目にかからないようにし、長い場合は結ぶことで清潔感を出します。
  • 表情:歯が見えないように笑い背筋をのばし、自信があるように見えるよう工夫しましょう。

3. 【例文付き】採用担当者の心に響く!志望動機の書き方

【例文付き】採用担当者の心に響く!志望動機の書き方

志望動機は、採用担当者があなたの熱意や適性を知るための重要な項目です。なぜ公務員を目指すのか、なぜその自治体・職種を選んだのかを明確に伝え、採用担当者の心に響く志望動機を作成しましょう。

志望動機を作成する3つのポイント

説得力のある志望動機を作るには、事前の調査と適切な伝え方を心がけることが重要です。特に、自己分析と自治体・職種研究はあなたの経験やスキルと、公務員として求められる役割の交点を見つけ出すうえで必須であり、志望動機の質を左右する重要な工程です。

  1. 自己分析: 自分の強みや価値観、過去の経験を振り返り、自分にできること、得意なことは何かを明確にします。
  2. 自治体・職種研究: 志望自治体や職種について調べ、その特徴や課題、実態を理解します。研究を通して共感できる点や貢献したい分野を見つけ、公務員としてどのように貢献できるのかを考えます。
  3. 具体性: 抽象的な言葉ではなく、具体的なエピソードや数値を交え、説得力のある文章を作成します。過去の実績と経験を根拠に、志望動機や貢献意欲をアピールすると論理的な文章に仕上がります。

志望動機の構成例

志望動機を明確に伝えるには、適切な構成を意識することが重要です。ここではPREP法と呼ばれる文章校正を紹介します。PREP法とは、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の頭文字を集めた名称で、この順に文章を構成する伝え方のことです。

  • 結論(Point): 公務員を志望する意志を簡潔に述べます
  • 理由(Reason):公務員を志望するに至った理由を簡単に述べます。
  • 具体例(Example):公務員を志望するに至った具体的な経験やきっかけを説明します。志望動機の説得力の要となる要素なので、文字数は多めに割きましょう。
  • 結論(Point):改めて公務員を志望する意志を述べるとともに、公務員としての抱負や今後の目標にも触れ、貢献意欲をアピールします。
  • 例:「地域住民の生活を支えたいという思いから、貴市職員を志望いたします。」
  • 動機: 公務員を志望するに至った具体的な経験やきっかけを説明します。例:「大学時代のボランティア活動で、地域社会の課題を肌で感じました。」
  • 貢献: 自分の強みや経験を活かして、どのように自治体・職種に貢献できるのかを具体的に説明します。例:「大学で学んだ社会福祉の知識を活かし、高齢者の方々が安心して暮らせる地域づくりに貢献したいと考えております。」
  • 意欲: を述べます。例:「貴市職員として、住民の方々に寄り添い、共に成長できる存在を目指し、職務に邁進していく所存です。」

志望動機の例文

ここでは新卒者、転職者別に志望動機の例文を紹介します。PREP法に則った文章構造の解説も行うので、例文を参考にPREP法の使い方を理解しましょう。

例文1:(新卒者)

  • 結論:「私は貴市職員を志望いたします。」
  • 理由:「理由としては、地域住民の生活を支え、活気あふれる街づくりに貢献したいという強い思いからです。」
  • 具体例:「大学時代に地域活性化のボランティア活動に参加した際、住民の方々との交流を通して、地域社会の課題を肌で感じました。貴市は、高齢化が進む一方で、子育て支援にも力を入れていると伺っております。私は、大学で学んだ社会福祉の知識と、ボランティアで培ったコミュニケーション能力を活かし、高齢者の方々が安心して暮らせる地域づくりと、子育て世代が希望を持てる環境づくりに貢献したいと考えております。具体的には、高齢者向けの交流イベントの企画や、子育て支援施設の拡充に尽力したいと考えております。」
  • 結論:「貴市職員として、常に住民の方々の声に耳を傾け、共に成長できる存在を目指し、職務に邁進していく所存です。」

例文2:(転職者)

  • 理由:「私は、これまでの営業職としての経験を活かし、公正な立場で市民の皆様に貢献できる仕事に魅力を感じ、」
  • 結論:「〇〇県職員を志望いたします。」
  • 具体例:「民間企業で8年間、営業職として顧客ニーズを的確に捉え、課題解決に貢献して参りました。〇〇県は、観光資源が豊富である一方、観光客誘致における課題があると認識しております。私は、営業職で培ったコミュニケーション能力や提案力を活かし、〇〇県の魅力を効果的に発信し、観光客誘致に貢献したいと考えております。具体的には、新たな観光プランの企画や、SNSを活用した情報発信など、これまでにない視点での観光振興策を提案したいと考えております。」
  • 結論:「〇〇県職員として、県民の皆様の期待に応え、より魅力的な〇〇県を創造するために、全力を尽くす所存です。」

必ずしも結論を先に、理由を後に述べる必要はありません。肝心なのは結論を簡潔に、わかりやすく伝えることなので、そのために結論と理由の順序が逆転しても問題はありません。

4. ミスはNG!履歴書作成で絶対避けたい注意点とQ&A

履歴書は、採用担当者にあなたのことを知ってもらうための大切な書類です。誤字脱字や不備があると、注意散漫な人物だという印象をもたれてしまい、あなたのイメージを悪くしてしまう可能性があります。ここでは、履歴書作成で絶対に避けたい注意点と、よくある質問とその回答をご紹介します。

履歴書のNGポイント

ここで紹介するのは、履歴書を作る際に絶対に行ってはいけないNGポイントです。既に履歴書を作ったことのある方は、過去にやってしまっていないか振り返り、これから初めて履歴書を作る方はNGポイントを把握しましょう。

  • 誤字脱字: 提出前に必ず見直し、誤字脱字がないか確認しましょう。第三者にチェックしてもらうのも有効です。
  • 虚偽記載: 事実と異なる情報を記載することは絶対に避けましょう。内定後に虚偽記載が発覚すると、最悪の場合は内定取り消しになります。
  • 空欄がある: できる限りすべての項目を埋めましょう。どうしても書けない場合は、「特になし」と記入します。
  • 修正液・修正テープの使用: 修正液や修正テープを使用すると、雑な印象を持たれてしまいます。書き間違えた場合は新しい履歴書に書き直しましょう。
  • 黒以外のインク: 黒色のインクを使用しましょう。
  • 写真の使い回し: 古い写真やスナップ写真の使用は避けましょう。

履歴書の作成に関するQ&A

Q1. 職務経歴が少ない場合、どのように書けば良いですか?
A. アルバイト経験やボランティア経験など、公務員の業務に役立つ経験があれば積極的に記入しましょう。面接でそれらの経験について質問される可能性が高いので、具体的な業務内容や成果を答えられるように、内容を整理しておきましょう。

Q2. ブランク期間がある場合、どのように説明すれば良いですか?
A. ブランク期間が生じた理由と、期間中に何をしていたのかを正直に説明しましょう。資格取得の勉強をしていた、家族の介護をしていたなど、前向きな理由を伝えることが大切です。

Q3. 自己PRがうまく書けません。どうすれば良いですか?
A. まずは過去を振り返り、自分の強みや経験を具体的に書き出すことから始めましょう。その経験を通してどのような成果を上げたのか、どのようなスキルを身につけたのかを整理します。そして、それらの強みやスキルが公務員としてどのように活かせるのかを考え、業務内容に関連づけて説明しましょう。

Q4. 履歴書は手書きとパソコンどちらが良いですか?
A. 指定がない場合は、どちらでも構いません。手書きの場合は丁寧に、パソコンの場合は誤字脱字がないように注意しましょう。ただし、自治体によっては手書きを指定している場合があるので、まずは必ず募集要項を確認してください。

まとめ

この記事では、公務員試験の履歴書作成における重要ポイントを解説しました。基本の書き方、志望動機の例文、避けるべき注意点を参考に、自信を持って履歴書を作成してください。

履歴書は、あなたを採用担当者にアピールする最初のチャンスです。この記事で得た知識を活かして、採用担当者の心に響く、魅力的な履歴書を作成し、公務員試験の合格を勝ち取りましょう!応援しています!

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