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初めての就職活動、転職活動で履歴書作成につまずいていませんか?企業の採用担当者は書類選考において、履歴書を通じて応募者のあなた自身を評価します。誤字や脱字があると、せっかくの能力や経験も台無しになってしまうことも。この記事では、就活生と転職者それぞれの視点に立ち、よくある誤字・脱字の例、効果的なチェック方法、そして書類全体の見栄えを整えるためのポイントまで、徹底的に解説します。
1. なぜ誤字・脱字はNG?企業への印象を大きく左右する理由
履歴書はあなたと企業の最初の接点になります。誤字・脱字は、どんなに素晴らしい経歴やスキルを持っていても、注意力や正確性に欠ける人物という印象を与え、選考に不利にしてしまう可能性があります。
1.1. 就活生の場合:社会人としての基本をチェック!
企業は新卒採用において、応募者のポテンシャルだけでなく、ビジネスマナーや社会人としての適性も重視します。誤字・脱字は、社会人として注意力が散漫であることを露呈し、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。基本的なことができていないと判断されてしまうと、せっかく力を入れた志望動機や自己PRも書類選考通過の後押しにならなくなってしまいます。
1.2. 転職者の場合:経験以上に大切な“正確さ”
転職活動では、即戦力として活躍できる能力や経験が求められます。しかし、それ以上に重要なのは、正確に仕事を行う姿勢です。誤字・脱字は、業務遂行能力への疑問や、仕事に対する姿勢への不信感につながる可能性があります。これまでの経験をアピールするためにも、まずは基本的なチェックを行うところからはじめましょう。
2. 誤字・脱字チェックリスト:記入前に必ず確認!
2.1. 基本情報:正確な情報を丁寧に
- 氏名(漢字、ふりがな):氏名は戸籍に登録されているものを記載します。そのため、普段は略字を使っている方も戸籍と異なる場合は、戸籍で使用されているものに合わせます。また、姓と名の間にスペースを入れて記載すると、苗字と名前の区別がつきやすくなります。
- 住所:郵便番号、都道府県名、市区町村名、番地まで正確に書きます。アパート・マンション名は正式名称で記載しましょう。転居したばかりの場合は郵便番号なども含め、前の住所のものから変更できているかしっかりと確認しましょう。
- 電話番号:番号が正しいか、抜けている数字はないか確認します。連絡がつきやすい番号を記載するようにし、つながりやすい時間帯も明記すると親切です。
- メールアドレス:フリーメールアドレスを使用する場合は、ビジネスにふさわしいシンプルなアドレスを使用しましょう。
- 生年月日:西暦と和暦を間違えないように注意。年齢も確認しましょう。
2.2. 学歴・職歴:正式名称で漏れなく記載
- 学校名、企業名:正式名称で記載します。大学名は学部・学科名まで、企業名は株式会社などの法人格も忘れずに記載します(株)。(株)などの略称は使用しないようにしましょう。
- 入学・卒業年月、入社・退社年月:西暦と和暦を統一し、月日の誤りがないか確認します。在職中の場合は「現在に至る」と記入し、在学中の場合は卒業見込みと記入したうえで卒業予定の年月を記載します。
- 所属部署名、役職名:正式名称で記載します。異動や昇進がある場合は、時系列で正確に記載しましょう。
2.3. その他:スキルや経験を正確にアピール
- 免許・資格:正式名称で記載し、取得年月日を間違えないようにしましょう。運転免許証の更新日も忘れずに確認!また取得予定の資格がある場合は取得予定の年月と資格名を記載します。
- 志望動機、自己PR:誤字脱字はもちろん、内容にも矛盾がないか確認します。企業の理念や求める人物像と、自身の経験やスキルを結びつけて、具体的なエピソードを交えながら書きましょう。
3. 効果的な誤字・脱字の見つけ方:4つの方法で徹底チェック!
3.1. 音読する:耳で聞いて間違いを発見!
声に出して読むことで、目で見ているだけでは気づきにくい誤字・脱字を発見できます。一語一句丁寧に、ゆっくりと音読してみましょう。それでも心配な場合は、あなた自身で読むのではなく、テキスト自動読み上げツールを活用しましょう。誤字脱字チェックのポイントはいかにして客観的に文章を見直すかです。機械に読み上げてもらうことで、客観的にチェックしやすくなり、誤字脱字を発見しやすくなります。
3.2. 時間をおいて見直す:客観的な目でチェック!
作成直後ではなく、数時間~1日ほど時間を置いてから見直すことで、客観的にチェックできます。時間を置くことで、新たな視点で誤字・脱字を発見できる可能性が高まります。
3.3. 他の人に見てもらう:第三者の視点で新たな発見!
家族や友人、大学のキャリアセンター職員、転職エージェントなど、第三者に見てもらうことで、自分では気づかないミスを発見できます。客観的な意見をもらうことで、記載内容についてもブラッシュアップでき、より完成度の高い履歴書を作成できます。
3.4. チェックツールを活用する:効率的にミスを発見!
オンライン上で利用できる誤字・脱字チェックツールを活用することで、効率的にチェックできます。無料のツールから有料の高度なツールまで、様々な種類があるので、自分に合ったツールを選びましょう。
4. 修正方法と、清潔感のある履歴書の作り方
手書きで履歴書を作成する場合、誤字・脱字を発見した際は、新しい履歴書に書き直すのがベストです。どうしても修正が必要な場合は、二重線の上から訂正印を使用する方法で修正しましょう。なおこの方法も修正箇所が複数ある場合は、見栄えが悪くなってしまいますので、その時はやはり書き直すことをおすすめします。
4.1. 手書きの場合:丁寧な書き方で好印象!
万年筆またはボールペンを使用し、黒か濃い青色のインクで丁寧に書きましょう。ちなみに黒色を用いる方が一般的です。インクのにじみや汚れにも注意が必要です。楷書で丁寧に書くことで、誠実な印象を与えられます。
4.2. パソコンで作成する場合:見やすく読みやすい書式で
指定のフォーマットがある場合はそれに従い、ない場合はA4サイズで作成しましょう。フォントは読みやすい明朝体やゴシック体を使用し、文字サイズは10.5~11ポイント程度が適切です。行間や余白を適切に調整し、読みやすいレイアウトにしましょう。
5. 最終確認:提出前に必ずチェック!
5.1. 全体のバランス:読みやすさを重視
文字の大きさや行間、余白などに注意し、読みやすいレイアウトになっているか確認しましょう。情報を詰め込みすぎていると、読みづらく、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
5.2. 写真:第一印象を左右する重要な要素
適切な服装で正面から撮影した鮮明な写真を使用しましょう。スナップ写真は避け、写真の裏面に氏名を記入しておきましょう。写真は採用担当者のあなたに対する印象に大きく影響する可能性があるため、清潔感のある身なりで、明るく自然な表情の写真を選ぶことが大切です。
5.3. 提出方法:企業の指示に従って
郵送の場合は、折り曲げずにクリアファイルに入れます。速やかに採用担当者の手元に届くように、封筒の表には「履歴書在中」と朱書きで明記しましょう。メールで提出する場合は、ファイル形式やファイルサイズ、ファイル名について指定されているか確認しましょう。企業の指示に従い、適切な方法で提出しましょう。
6. まとめ:丁寧な履歴書作成で、就職・転職活動を成功させよう!
履歴書の誤字・脱字は、注意力が不足している証拠です。採用担当者にマイナスの印象を与え、選考結果に影響する可能性があります。この記事で紹介したチェックリストやテクニックを活用し、完璧な履歴書を作成することで、自信をもって就職・転職活動に臨みましょう。丁寧な履歴書作成は、あなたの熱意を伝える第一歩です。