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初めての履歴書作成、あるいは転職に向けて履歴書をブラッシュアップする際に、学歴欄の書き方で悩んでいませんか?基本的な項目だからこそ、小さなミスで思わぬ誤解につながることも。この記事では、新卒の大学生から転職活動中の社会人まで、すべての就活中の方に向けて、履歴書の学歴欄の完璧な書き方を例文付きで徹底解説します。よくあるミスや効果的なアピール方法まで網羅しているので、読み終える頃には、自信をもって学歴欄を完成させられるはずです!
1. 学歴欄の基本ルール:必須項目、書き出し時期、和暦・西暦
学歴欄は、あなたのこれまでの教育の軌跡を伝える重要な項目です。まずは基本ルールをしっかり確認しましょう。
1.1. 必須項目は?
学歴欄には、入学・卒業年月、学校名、学部・学科名は必ず記入しましょう。卒業見込みの場合は、学校名記入欄の末尾に「卒業見込み」と記載したうえで卒業予定年月を記入します。専攻や研究テーマは、応募職種に関連する場合に限り、記入すると企業はあなたのポテンシャルをより詳細に把握できます。
1.2. いつから書く?
学歴をどこから書き始めるのか、明確なルールはありませんが、一般的には義務教育課程が終了した時点にあたる中学校卒業から記入します。中学校卒業の記載で、小学校から中学校入学までの経歴は終了済みであることは伝わるので、記載は不要です。
1.3. 和暦?西暦?
履歴書全体で統一されていれば、和暦でも西暦でも構いません。ただし、企業によっては指定がある場合もあるので、応募前に企業のウェブサイトや採用情報を確認しておくと安心です。
2. 学歴の書き方:中学校卒業~大学院まで、具体的な例文を紹介
学歴は時系列で、古いものから順に記入します。具体的な書き方を、様々なケース別に例文付きで解説します。
2.1. 中学校卒業~大学卒業の場合
例文:
平成28年3月 〇〇中学校 卒業 平成28年4月 〇〇高等学校普通学科 入学 令和元年3月 〇〇高等学校普通学科 卒業 令和元年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 令和5年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業
2.2. 大学院修了の場合
大学入学から大学院修了までを記載します。
例文:
平成28年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 令和2年3月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 令和2年4月 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻 入学 令和4年3月 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻 修了
2.3. 専門学校卒業の場合
高校卒業後、専門学校に進学した場合は、高校卒業から専門学校卒業までを記載します。
例文:
平成28年3月 〇〇高等学校 卒業 平成28年4月 〇〇専門学校〇〇学科 入学 令和元年3月 〇〇専門学校〇〇学科 卒業
3. 留学・ギャップイヤー、その他特殊なケースの書き方
留学経験やギャップイヤー、休学経験など、少し特殊なケースの書き方を解説します。
3.1. 留学経験
留学期間、留学先の学校名、専攻などを具体的に記述します。
例文:
令和3年9月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科休学 令和3年10月 カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ合衆国)工学部機械工学科留学 令和4年9月 カリフォルニア大学バークレー校(アメリカ合衆国)工学部機械工学科留学修了 令和4年10月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科復学
3.2. ギャップイヤー
ギャップイヤーとは大学の入学前・在学中・卒業後などの時期に一時的な休学期間を設け、学外での経験を積むために設けられた猶予期間のことを指します。休学目的は人によって様々であるため、ギャップイヤーを取得した場合は、その期間に行った活動内容を簡潔に記載します。ボランティア活動、インターンシップ、海外旅行など、具体的であればあるほど、企業の担当者にあなたの経験が伝わりやすくなります。
例文:
令和2年3月 〇〇高等学校卒業 令和2年4月~令和3年3月 東南アジア各国をバックパッカー旅行(ボランティア活動、語学学習等) 令和3年4月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科入学
3.3. 休学経験
休学は留年や浪人と誤解されないためにも必ず履歴書に記載しましょう。なお病気や経済的理由などのやむを得ない理由や、留学などの前向きな理由の場合は、その理由も明記し、企業に懸念を抱かせないようにしましょう。なお病気による休学の場合は、就業に問題ない状態であることをアピールした方が企業も安心して選考を進められるので、完治していればその旨を、業務に影響のある通院が必要な場合はその頻度と理由を書き添えましょう。
例文:
令和3年9月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科休学(一身上の都合により) 令和4年10月 〇〇大学〇〇学部〇〇学科復学
4. 学歴欄でやってしまいがちなミス、3つの注意点
正しい書き方を理解していても、うっかりミスをしてしまうことはあります。よくあるミスを事前に確認し、企業に提出する前に確認しておきましょう。
4.1. 入学・卒業年月の誤り
入学・卒業年月は、卒業証明書と照らし合わせて正確に記入しましょう。西暦と和暦の変換ミスにも注意が必要です。和暦の場合は平成から令和など、元号が切り替わったタイミングに注意しましょう。
4.2. 学校名の誤記
学校名は正式名称で記入します。略称は使用しないようにしましょう。高校は「〇〇高等学校」大学院は「〇〇大学大学院」と記入します。
4.3. 誤字脱字
記入後は必ず見直しを行い、誤字脱字がないか確認しましょう。特に、学校名のような固有名詞は、一字でも間違えると丁寧さに欠ける印象を与えてしまう可能性があります。
5. 学歴欄を効果的にアピールする方法:志望動機との関連付け、資格の併記
学歴欄は単なる情報の羅列ではなく、あなたの強みをアピールする場でもあります。効果的なアピール方法を2つ紹介します。
5.1. 専攻内容と志望動機との関連性
専攻内容が志望動機と関連している場合は、その点を履歴書全体で強調することで、企業への熱意を効果的に伝えることができます。例えば、専攻で学んだ知識やスキルが、志望職種でどのように活かせるかを具体的に説明することで、企業の採用担当者にあなたの適性や意欲を強く印象付けることができます。
5.2. 関連資格の取得
取得した資格が応募職種に関連している場合は、学歴欄、あるいは資格欄がある場合はそちらに併記することで、あなたのスキルや継続的に学ぶ姿勢をアピールできます。特に、難関資格や専門性の高い資格は、あなたの努力や能力を証明する強力な武器となります。
6. 履歴書はあなたの第一印象!丁寧に作成して選考突破を目指そう
履歴書の学歴欄は、あなたの経歴を伝える重要な部分です。この記事で紹介したポイントを参考に、正確かつアピール項目の一つとして有効に活用し、選考突破を目指しましょう。自信をもって就職・転職活動に臨んでください!